次回展示のお知らせです。
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吉田 諒展「水素結合/hydrogen bond」
まわる まわる
ぐるぐるまわる
吐くまで踊る。
悪魔と踊る。
彼の作品は、彼の見た繰り返される世界の虚しさを描いているのかもしれない。
そういうものを繋ぎ合わせて、彼はみんなに何に注意を促そうとしているのか。
じっくり、じっくり感じてほしい。
第20回展示
吉田 諒 展「水素結合/hydrogen bond」
2010.02.16(tue)-22(mon)
13:00-19:00
(最終日は18:00まで)
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吉田 諒(よしだりょう)
【略歴】1987年4月 東京都町田市生まれ2006年3月 東京都立小川高等学校卒業2007年4月 武蔵野美術大学造形学部油絵学科油絵専攻入学
【グループ展】2007年11月 「タンタン」 '07武蔵野美術大学芸術祭2008年5月 「MODANANKOUNKOモダンアンコウンコ」 新宿眼科画廊2008年11月 「くすこ」 '08武蔵野美術大学芸術祭2009年5月 「水島理江+吉田諒展」 表参道画廊ミュゼF
【個展】2009年3月 「吉田諒展」 ギャラリー銀座フォレスト•ミニ2009年3月 「吉田諒展」 ギャラリーきゃべつ畑
彼の作品を初めて見た時、とても戸惑った事を良く覚えている。作品で何を伝えようとしているのか?どんな事を感じとらせようとしているのか?そもそも何がしたいのか?とても考えさせられた。
吉田と話せば話すほど、それはぼやけて分からなくなってくる。ただ悪ふざけで作っているわけではない。そんなはずはない!!吉田と作品が融離してくる。しかし、吉田の作品をいろいろと見ていると、共通した何かがみえてきた。彼が何かをつなぎとめようとしていることを、それは、とても感覚的なものであることを。さらに、それは目を細めないと見えないほどね弱々しい繋がりを一生懸命つなぎ合わせようとしていることを。
それを、最近になって具体的に見えるようになった気がする。吉田の作る作品たちは、社会の中で、我々の目には入ってこないが、確実に起こっている、良しからぬ出来事をみてしまった、知ってしまった時の衝撃を作り出す装置なのではないのかと。
吉田は不可解な人間である。とてつもない秀才でありながら、悪意を持っている人物にも感じられるし、良き感性というか、敏感な感覚を持っている人物にもみえてくる。
もしかしたら、そんな不確定な感覚こそ、彼が創りだそうとしているのかもしれない。
佐藤